森の中で
- 盆出 夕子
- 2021年3月9日
- 読了時間: 1分

夜はふくろう 朝はウグイス
ちゃくちゃくと リノベーション
里山で
廃棄されるもみがらと
モンゴルの
ふかふかな羊毛で
くるまれた建築
床と壁は
2019年、台風被害の雨ざらしで
役割をおえたおうちの古材を
再利用
一枚ずつ
クギを抜き
ガシガシ
汚れをとり

ていねいに
割れを修復
30年以上
こどもたちの成長をみまもり
家族をささえたヒノキ
侘びの風合いが
育つまでの時間に
おもいが巡る
天性の自然児のような
オットの手に かかるものたちは
あたらしい
いのちを吹き込まれる

傷だらけの
部材の選び方
こういうものを
ここにつかおうという設計
そしてそれを
自分で創っていく施工
だんだん
創造力が湧き
患者さんの動線をかんがえ
プロの知恵をかりつつも
プロにはまねできない
くずしかた
森の中のキッチンは
カフェ・barになりそう・・・


じかんという
ゆとりから
あそびあるものが
うまれていく

風通る くるみの森は
予測のつかない
自然児のおかげで
ことばにならない
なにかがゆっくり
ひとのこころを
癒やしていく
#カサンドラ症候群
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